SSブログ

あれから3ヵ月

その日はあまり急ぐような気分ではなかった。
朝の新幹線に乗って実家へと向かったがただなんとなく自分は変に気持ちが落ち着いていた。
実家に着くとすぐに母の寝ている部屋に見舞ったが、母は意識もなく重い呼吸音だけがしていた。
弟が「あまりもたないかもしれないよ」って言ってたが、母は血色の良い顔色をしていた。
手を触ってみるととても冷たくてドキッとしたが、嫌な感じには思えなかった。
水がもう飲めないからと、脱脂綿で唇を湿らせてあげると飲みたそうに口をモグモグさせた。
昼過ぎにはヘルパーさんが来るらしいので、それまでそばに居ようと思って、ベットのそばで座って居たら、突然母が「おはよう!」って言った!「えっ!」って振り返るとそんな言葉を発したとは思えない感じで呼吸音だけがしていた。
昼になってヘルパーさんが来たが、まったく反応できなくてヘルパーさんは「まずいかもね」って言いながら戻っていった。
4時ごろ呼吸が乱れだしてきたので看護師さんに連絡して来てもらった。
診察してもらったら「足にチアノーゼが出てるし、舌も落ち込んでます」って言って「大事な人達はお呼びした方が良いかもしれません。」って言いながら帰っていた。
明日は母の妹達も来る予定だった。
弟と「何かあったらまずいからと夕ご飯を食べてしまおう」と、6時ごろ食べ始めてると、母の部屋がやたら静かになっていた。
慌てて見に行くと母の呼吸は止まっていた。まだ暖かい。
看護師さんに連絡して診察してもらうことに。5分ほどでやってきて見てくれた。
すぐに先生に連絡してくれてそのあと15分ほどしてから先生がやってきて状態を確認していた。
その時点で死亡診断が出た。
悲しいとか考えてる暇もなくこの後どうしようとグルグル!
なんでもいいからと、とりあえず考えていた葬儀社に電話して安置をどうするか話し合う。
家では安置できないので葬儀社のカプセルに入れてもらうことにした。
母の闘病が始まってから約1年!悪性リンパ腫恐るべし。不思議と落ち着いていた。
しかし本来は次の週末に来る予定だったので良かったと言うしかない。と思う。

記録として忘れないように書きました。
享年84歳 11月6日
nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

sakamono

お悔み申し上げます。
ここに書かれている経緯の感じ、私にもとても実感されます。
私も、去年8月に母を亡くしまして。
大変さが、ひしひしと伝わってきました。
by sakamono (2022-02-11 00:23) 

アッキー

sakamonoさん、お久しぶりです。お母さまを亡くされたのですね。
お悔やみ申し上げます。なかなか心の整理がつかないですよね。
by アッキー (2022-02-14 12:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Twitterまとめ投稿 2022/02..その2 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。